じゃじゃの私設図書館｜佐鳴湖のほとりのみんなの図書館

2021.02.19本

2020年10月にオープンした「じゃじゃの私設図書館」さんは、興味をそそる本の数々だけでなく、素敵な人とも出会えるみんなの図書館です。子連れのママも休日のお父さんも、誰でも受け入れてくれる素敵な場所でした。

じゃじゃの私設図書館とはどんなところ？システムは？

浜松市西区入野町。おしゃれなお店が多く立ち並ぶホワイトストリートを、佐鳴湖に向かって曲がるとすぐ、じゃじゃの私設図書館はあります。

モノトーンを基調としたモダンな雰囲気の建物。テラス席もあり、ペット同伴も可。

駐車場は通りを挟んで向かい側に、5台分確保されています。

店内はテーブル席が14席とテラス席が6席。店内に入ると、天井までの高さの大きな本棚が目に入ります。大きな窓から差し込む光とコーヒーのいい香り。落ち着いて読書を楽しむのにぴったりの空間です。

ふらっと立ち寄って本を読むだけの利用も出来ますが、丁寧に淹れられたコーヒーを頼むことも出来ます。

私は、お鍋でしっかり沸かされたミルクがたっぷり入ったカフェオレをいただきました。まろやかで優しい味。カップの形やクチポールのスプーンもデザイン性が高くてこだわりを感じます。

コーヒー以外にもお茶やソフトドリンク、アルコールも頼めます。

本を借りるのは、リブライズという予約管理システムを利用してとっても簡単。QRコードを読み取ってLINEかFacebookと連携し、出てきたバーコードをピッとするだけで貸出完了です。

本の貸出中や予約中の人は会員として割引でコーヒーが飲めるサービスもあります。本を10冊寄贈すると、当日に限りコーヒーかブレンド茶を一杯サービスしてもらえるのも嬉しい！

2020年10月のオープン当初は3,000冊程の蔵書だったのが、現在は寄贈のおかげで4,500冊程に増えたそう。

図書館にいるスタッフもボランティア参加型という新しいスタイル。本の好きな人、人の好きな人、誰かの役に立ちたい人…どなたでもお手伝い下さい。

金土日の好きな時間を選べるので、子供がいない間のママがちょっとお手伝いするのも素敵だな、と思いました。

絵本や子ども向けの本も充実していて、子連れの方の利用も大歓迎だそうです。

私設図書館やボランティア参加型という、斬新なスタイルに新鮮さを感じますよね。その仕掛け人は図書館オーナーの大場さん。

“じゃじゃ”という図書館の名前も大場さんが家族から呼ばれていたニックネームからとったという愛しいエピソードも…♡

笑顔がとっても素敵な紳士的な人です。退職するまでずっと都内で都市計画のお仕事をされていたと聞いて、都会的な雰囲気も店内のデザイン性の高さも納得。

故郷である浜松に戻る際、空き家となっていた実家を建て替え、自身の持っていた書籍を貸し出す私設図書館を開設しました。

「古本屋に売ったり処分したりするよりも、次に手に取ってくれる人の顔が見える、それが嬉しいと話してくれる方が多いんです。」と大場さん。

ここに寄贈したら、自分が読みたいときにまた借りることも出来る。そして、読んだ人と感想を話し合うことも出来る。本そのものも考えもシェアし合えるなんて最高ですよね！

ボランティアスタッフの方も素敵な経歴や考え方を持つ人ばかりで、まるで本の中の登場人物のよう。

そんなスタッフの中の一人である池島さんが声をあげて2021年2月19日から開催されているのが、「じゃじゃのこどものひ！」というイベントです。

児童養護施設で暮らす子ども達の七五三を撮影したイチゴイニシアチブの写真展示や、子どもがテーマのブックフェアです。

晴れ着に身を包んだ後ろ姿の子ども達、その先に見つめるものは何でしょうか？

子どもの貧困問題や教育格差の問題などが取り上げられますが、『我が事』と捉えるのは難しい、と思う人も多いかもしれません。

そんな人も子どもを持つ母親もぜひこの機会にじゃじゃの私設図書館を訪れてみてください。

まずはイチゴバッチの購入からでも。

「いま、じぶんにできること」は何でしょうか。じぶんが当たり前に持っているものでも、他の誰かからしたら、すごく役に立つものかもしれません。そんなことを訴えかける今回のイベント。

本や考え方だけでなく、経験、スキル、愛…みんなでシェアして、公平で平等な世の中になるといいですね。

じゃじゃのこどものひ！は2/19〜21、26〜28に開催中です。